【推薦書】株を始める前に読んでおくべき!
金融について勉強を始めるとしたらまず初めにこの1冊!

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こんにちは、てつをです。今回は、10万部突破のベストセラー「13歳からの金融入門」を読み終えての感想やその後実践してみたことなどを色々とまとめていきたいと思います。この本を読むきっかけは、前回ご紹介したベストセラー「金持ち父さん、貧乏父さん」でした。金持ち父さんの本を読んで以来、株やお金に興味を持つと同時に、今まで金融全般ちゃんと勉強をしたことがなく全く知識がないことに気づきました。本当は株の勉強を始めていきたい所でしたが、まずは金融について広く浅く知っておこうと思い、何か良い本はないかなと探していたらこの本を見つけました。アメリカの中高生が学んでいることらしく、最低限必要な知識がまとまっていたので簡単に紹介できたらと思います。

まず、概要としては以下のような記載がアマゾンに書いてありましたので引用します。

概要

お金の仕組みや投資の基本は、学校でも家庭でもほとんど教えられていません。大人になって金融業界に就職して初めて学ぶ、あるいは、一生知らずに過ごす、という人も少なくないのではないでしょうか。

本書は、これを憂えた弁護士の著者が13歳の息子に書いた数ページが元になって生まれた1冊。お金の種類(ドル、ユーロ、円、ビットコイン……)やクレジットカードの仕組み、株式チャートの見方といった初歩から、債券、企業分析、ファンド、PE(プライベート・エクイティ)とは何かにいたるまで、おカネの稼ぎ方・増やし方・使い方の基本を、たくさんのイラストと一緒に楽しく解説します。


そして、目次は以下の様になっています。

13歳からの金融入門の目次

●もくじ

第1章 カネ、カネ、カネ

第2章 おカネのいろいろな支払い方

第3章 株式市場はかっこいい

第4章 株を売買してみよう

第5章 オプション(知ってると友だちに自慢できるよ! ! )

第6章 ファンド(めちゃくちゃ大きなおカネの停留所)

第7章 債券と譲渡性預金(退屈だと思ったら大まちがい! )

第8章 企業分析(マジで、これをやるとすごく賢くなれる)

第9章 おカネを借りる(絶対に、借りすぎないこと! )

第10章 金利(寝てるあいだに儲けよう)

第11章 純資産(君の持ち物の価値は)

第12章 税金(安ければ安いほどいいね)

第13章 経済(ビジネスの中のビジネス)

第14章 ベンチャーキャピタルとプライベート・エクイティ(大きく儲けて、大きく儲ける)

第15章 おカネに賢く(クラスでいちばんになろう! )

第16章 これでおしまい――じゃなくて、これが始まり

この目次を見てみると、例えば第2章の様に、既に生きていく中で得た知識の内容も多く含まれています。銀行口座やクレジットカードなどはわざわざ本で読まなくても知ってますね。第10章の金利なども、普段の生活の中で出てきたり、小学校の算数の授業とかでも習ったと思うので特に読む必要ないかと思います。しかし、例えば株を買ったことない人からすると第3章~第7章の株式や債券などの話についてはほぼ知識がないと思うので読みごたえがあると思います。第14章のベンチャーキャピタルとプライベート・エクイティも初めて出会ったという方が多いのではないでしょうか?この本は金融全般を広く浅く学ぶのに適した本だと思います。各章ごとに知識のない単元だけを中心に読んでみてはいかがでしょうか?今回は、私が個人的にあまり知識のなかった分野を中心にまとめていきたいと思います。

今回、この本を読んで特に勉強になった領域3選

  1. 株や債券ってそもそも何者か?(第3章~第7章)

  2. 企業分析って言葉は聞くけど実際何すればいいの?(第8章)

  3. 税金って色々あるけど、全体像見えてないな(第12章)

株や債券ってそもそも何者か?(第3章~第7章)

まず私が一番勉強になったのは、第3章から第7章までに記載されていた株式や債券に関する情報です。

お恥ずかしい限りですが、この本を読む前、以下のことを知りませんでした。

  • ニューヨーク証券取引所とナスダックが別物であること
  • ユーロネクストとは
  • ダウ工業平均とは(ナスダック100も当然)
  • 日経平均株価とTOPIXの違い
  • レバレッジとは
  • オプションとは
  • 債券とは
  • 中期国債と長期国債とは
  • なぜ米国債が世界一安全な資産の一つと言われているのか
  • 譲渡性預金(Certificate Deposit, CD)とは何か

この本を読み終えて、上記の内容は大まかに把握することが出来ました。

そもそも、この本を読むきっかけは「金持ち父さん、貧乏父さん」を読み終えてお金に興味を持ち、

株を始めようと思い立ったことが始まりでした。(【実践記】貧乏父さんの私が「金持ち父さん貧乏父さん」を読んで金持ち父さんになるための活動実践記録

金融市場のことを何もわかっていないまま株を始めていたら、

おそらく相当損をしていたなと思います。株ってそもそも証券の一つであり、株以外の証券に債券や投資信託があるなど、

全体像とそれぞれの特徴を大まかに把握することで、目的に合わせて投資が出来るはずです。

お金を減らしたくないけど手元にすぐには使わない100万あるからリスクを冒さずに投資をしたいのであればCDをやってみるなど考えることが出来ます。自分の現在保持しているお金と状況を考慮して、今手を出すべき証券は何か、これで以前よりは考えることが出来るようになったと思っています。もし、皆様も上記の項目で一つでもわからないことや気になることがありましたら是非「13歳からの金融入門」を読んでみてください!

ちなみに余談ですが、証券の種類ってSBI証券のログイン後のトップページのメニューが示している気がしますね。

企業分析って言葉は聞くけど実際何すればいいの?(第8章)

第8章には、株を買う前にどうやって企業分析をしているかについて書かれています。もちろん、このテーマについては正解などありません。しかし、最低限知っておくべきことはあるとも思います。ここでは、プロのトレーダーやファンドマネージャーが株を買う前に何かを基準にしているかについて、少しは知っておくべきということでまとめられていました。

  1. 株価:過去1年間の株価に比べて今の値段は高いか低いかなど
  2. 株価収益率(PER):その株が割安かどうかを見るのに役立つ指標
    ダウ平均のPERに比べて高いか低いか
    PERが10倍~15倍ならかなり割安で50倍だったらありえない倍率といった感覚
  3. 過去の業績:その会社が何年間利益を出し続けているか、利益は増え続けているか、頭打ちになっているか、など
  4. 市場シェア:その会社の市場シェアは伸びているか、それともライバルに押されているか、など
  5. その会社の商品の市場全体:その会社の商品やサービスの市場は大きくなっているか小さくなっているか
  6. 新しいテクノロジー:その会社の魅力を奪ってしまうような新しいテクノロジーはあるか、その商品にとって代わるような新しいテクノロジーはあるか
  7. マクロ経済の影響:今堰合で起きていることはその会社に有利か不利か、戦争は始まるか、石油の供給ストップはあるか、気候変動の影響は
  8. 清算価値:その会社に予期しない問題が起きて資産や議場部門を売却するとしたらどのくらいの価値になるか
  9. 経営陣:CEOやその他の経営陣はどのくらい有能か(Most important)
  10. 買収の標的になるか:別の会社がその会社に買収を仕掛けると、その会社の株価は急激に上昇する
  11. 知的財産:その会社には重要な特許や商標があるか、いわゆる知的財産がどのていどあるか
  12. 配当があるか:配当がある株しか買わないという投資家も多いらしい

※株価収益性(Price/Earnings Ratio:PER)の定義

英語の役そのままであるが、EPRは今の株価をその会社の1株当たり利益で割った値である

PER = P ÷ E = 株価 ÷ 1株あたり利益

1株あたり利益(EPS)は、会社の昨年1年間の利益を発行済み株式数で割った値である

ちなみに、PERを算出する際には利益を使うため、逆に言うと利益のない会社のEPRはないということになる

上記が第8章で学んだことになります。まだまだ株を買ううえで大切な指標はたくさんあると思いますが、続きは金持ち父さんの投資シリーズで学ぶタイと思います。また、別の機会で上記の指標をいくつかの企業を対象にしてPythonのスクレイピングで情報収集してみたいと思います。

税金って色々あるけど、全体像見えてないな(第12章)

この章では、主な税金を紹介している。所得税、固定資産税、消費税などは既に知っていたが、その他あまり知らなかった税金もあるので今回は新たに学んだ税金のみ簡単にまとめておきたいと思う。

  1. キャピタルゲイン税:投資の利益に対する税金(譲渡益課税)
    株を売った時に利益が出た場合、その利益をキャピタルゲイン(Capital gain)という。
    アメリカの場合、キャピタルゲイン税は長期と短期の2種類に分かれている。
    長期と短期の差は、株の保有期間が1年を超えているか否かで決まり、短期の方が税率が高い。
    この本はアメリカの方が書いたため、アメリカの場合が記載されていたが、当然、日本の場合の方が気になったので調べてみました。
    日本の場合は、キャピタルゲイン税というものはないそうです。しかし、株や日本においてもキャピタルゲインに対する課税はあります。例えば株式や投資信託を売却したときに得た所得は「譲渡所得」と分類され、税率は20.315%(所得税15%+復興特別所得税+0.315%+住民税5%)です。
    なお、キャピタルゲインに対しては税率は一律ですが、一般の所得に対しては累進課税制度が適用されるため、課税所得額が高額になると税率も高くなり、税額も高額になります。(参考サイト
  2. 社会保障税:日本でいう年金的な役割を担っている税制で、国民全員が支払いを義務付けられている。

国によって当然税制もことなるため、この本を読んだ後に日本の税金についても軽く調べてみました。

すると、財務省のHPに税の種類がまとまってましたので引用します。

参考:財務省HPより

以上で、税金についてのまとめは終了としたいと思います。

今後は、税金の支出を抑えるべく、企業に向けた勉強を進めていきたいと思います。

以上